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商品説明&豆知識

12L14

AISI12L14のことであるが、JIS G 4804硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材SUM24Lと同成分規格品。

SCM435

JIS G 4053機械構造用合金鋼鋼材にて規定されている。

強靭鋼とも呼ばれる中炭素合金鋼で焼入れして使用されることが多い。

クロム(C)、モリブデン(M)が添加されておりS45Cよりもより深く焼き入れできる。

SCM435Hのように後ろにHを付いたものは焼入れ保証された材料である。(SCM435とは成分レンジが違うので注意)

SCM415

JIS G 4053機械構造用合金鋼鋼材にて規定されている。

肌焼き鋼とも呼ばれる低炭素合金鋼で浸炭焼入れをして使われることが多い。

SCM415Hのように後ろにHを付いたものは焼入れ保証された材料である。(SCM415とは成分レンジが違うので注意)

SCM435F

SCM435に鉛を添加し被削性を上げたもの。SCM435Lと表記する場合あり。

SCM415F

SCM415に鉛を添加し被削性を上げたもの。SCM415Lと表記する場合あり。

FCとFCDの違い

素材の名前にFCとかFCDと付いているものはどちらも鋳物ですが、その性質には違いがあります。
FC200やFC300といった素材は、いわゆるねずみ鋳鉄と呼ばれ、鋼と比べると一般的に粘り気がなく脆いという特徴があります。
FCD450とかFCD600といった素材は、ダクタイル鋳鉄と呼ばれ、ねずみ鋳鉄の弱点である脆さを改善し、鋼に近い強靭性を持つという特徴があります。そのため、高い強度が要求される自動車部品等に多く使われています。

調質とは

結晶粒子を微細にして材質を調整し、靱性などを向上させた鋼。焼き入れや焼き鈍しなどの熱的操作によるものを熱調質、加工硬化などによる機械的操作によるものを機械的調質という。

非調質とは

熱処理を施さずに良好な機械的性質が保証されている鋼材の呼称。
機械構造用炭素鋼と合金鋼は、850℃前後のオーステナイト相域まで加熱されて急冷されてマルテンサイト相にする焼き入れ熱処理が施され、550~650℃で焼き戻し熱処理で機械的性質を調整して用いられてきた。この焼き入れ・焼き戻し熱処理による鋼の機械的性質を調整することを、調質熱処理と呼んでいる。
熱処理はエネルギーコストが高く、炉などの設備投資額も小さくないので生産工程での省エネルギー化が熱心に図られている。
一般に熱間鍛造によって部品形状に成形された鋼製部品は、一度冷却された後に、850℃前後に加熱され焼き入れされて、焼き戻しされる。オーステナイト相域までの再加熱と焼き戻しの加熱を省略できればエネルギーコストは大幅に削除できるうえに生産時間が短縮される利点も大きい。
最近は合金鋼の調質材並みの強靭性を持つ準非調質鋼も開発されている。焼き入れを施すので、焼き戻し熱処理を省略する“準”非調質鋼である。

焼入れ・焼戻し

一般に知られている焼入れ処理のこと。焼入れをすることにより、硬度(強度)が上げることが出来るため、切削しやすく、熱処理後は高強度という部品を製作することが可能になる。焼入れのみの部品は硬いだけで衝撃的な荷重に弱いという弱点をもっている。この衝撃に対する弱さを改善するため、比較的低い温度で再度熱処理をすることにより衝撃に対する強さを持たせる。但し、焼き戻しを行うと多少の硬度低下をしてしまう。

高周波焼き入れ

電磁誘導現象を活用して焼入れしたい材料を急加熱した直後、急冷する熱処理方法。硬化する深さが比較的浅く、疲れ強さや耐摩耗性が向上する。

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